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遅い夏休み

最近の小学生は秋休みがあるそうですが、春から休みがなかった農園も先週やっとお休みをとりました。遅い夏休みです。

お休み中、山梨県の棡原に行きました。

一見特に観光スポットもない山村なのですが、名所は目に見えるものだけにあらず。ここは長寿で有名な村なのです。

かつて、たくさんの医学者が注目した伝説の長寿村。戦後間もない1950年代での調査時に80,90才のご老人がピンピンと元気に過ごされていたそうです。

要介護、寝たきり、認知症の老人はおらず、亡くなるその日まで畑仕事に精を出すパワフルなご老人たちが記録に残されています。

医学者が注目したのは、棡原の食事でした。棡原は厳しい自然環境のため、米は育たず、動物性タンパク質はほぼゼロ。

雑穀、麦、野菜、発酵食品だけの超粗食が健康長寿の秘訣だとされました。

ところが、近代化が進むにつれ、若い人が先に亡くなる、いわゆる逆さ仏が続出。

欧米化した食生活、加工食品の流入、コミュニティの崩壊、自動車の普及による運動不足など様々な原因はあると言われています。

当時は誰も伝統的な粗食に素晴らしい宝物があるとは思わずに忘れられてしまったのは本当に残念なことです。

現代は平均寿命こそ伸びたものの、大切なのは精神的な長寿、quality of lifeではないかと思います。

今回は当時の長寿を支えた食を提供していただける梅鶯荘さんに宿泊しました。

うちは野菜しか出ないんですけど、、、と事前に大変申し訳なさそうにいわれましたが、食事は本当に野菜だけでした。(もちろん私たちとしては凄いご馳走)

芋と野菜の煮付け、野菜の天ぷら、自家製こんにゃくの刺身、きびと栗のごはん、山菜の酢の物、地粉のうどんなど、棡原の無農薬の野菜で作った丁寧で素樸な家庭料理でした。

また珍しかったのは、名物の酒まんじゅう。

とくにこの旅館の酒まんじゅうは特別で、イーストや砂糖を使わず、生地を自家製麦どぶろくと地粉を混ぜて発酵させて、あんこをくるみ、葛の葉にのせて蒸し上げたもの。(ちなみにこの梅鶯荘の酒まんじゅうは美味しんぼ山梨対決で海原雄山がデザートに出して、勝利を収めた一品である)

生地は今まで体験したことのない、香りとどぶろく特有の酸味があり、とても印象的でした。棡原でもイーストを使わない酒まんじゅうはここの宿しかありません。

帰りに農業話で女将さんと盛り上がり、高きびの栽培を勧められました。

栽培、収穫も容易だそうで、やってみたいなと思いました。棡原では餅米にいれて、たかきび餅をつくるのがお正月の餅つきだそうです。

来年のSHOFarmのソルゴーの壁は、たかきびの壁になるかもしれません。

さて、今週より野菜ボックスを再開しました。冬野菜が続々登場予定。下半期も春まで駆け抜けます。

2017-10-12 | Posted in EnglishNo Comments »