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相原農場に学ぶ

いざ農業をやってみると、経験と知識不足を痛感するばかりです。

書籍や勉強会を通して知識を得たり、経験は作業日誌に書き溜めていますが、どうしても限界が見えてきました。

このままではいけないと、いろいろな農家さんのところで研修させてもらおうと思いました。

まずは以前から伺いたかったのが、相原農場の相原さんです。

相原農場は1980年から有機農業を始めた、藤沢市にある農場です。

神奈川県の有機農家といえば相原農場というくらい、野菜米家畜まで幅広く育て、その歴史も規模も、うちとは比較にならないくらいすごい農園です。

販売方法(野菜ボックス)、栽培方針(有機栽培、マルチ不使用)、経営哲学が、私たちと重なるところが多く、非常に勉強になります。

たくさんの有機農業者を輩出してきた相原さんの素晴らしい人格に触れ、あらためて有機農家として襟元を正される思いがしました。

相原農場をはじめ、多くの農家のところに研修に行き、技術の向上に努めたいと思います。

 

おまけに、相原さんが紹介していた

有機農業研究会の提携10ヶ条を転載します。

これが作られたのは、なんと1978年!

先進的で熱い思いのこもった檄文に、今あらためて感服いたします。

 

生産者と消費者の提携の方法(提携の10カ条)

相互扶助の精神

1.生産者と消費者の提携の本質は、物の売り買い関係ではなく、人と人との友好的付き合い関係である。すなわち両者は対等の立場で、互いに相手を理解し、相扶け合う関係である。それは生産者、消費者としての生活の見直しに基づかねばならない。

計画的な生産

2.生産者は消費者と相談し、その土地で可能な限りは消費者の希望する物を、希望するだけ生産する計画を立てる。

全量引き取り

3.消費者はその希望に基づいて生産された物は、その全量を引き取り、食生活をできるだけ全面的にこれに依存させる。

互恵に基づく価格の取決め

4.価格の取決めについては、生産者は生産物の全量が引き取られること、選別や荷造り、包装の労力と経費が節約される等のことを、消費者は新鮮にして安全であり美味な物が得られる等のことを十分に考慮しなければならない。

相互理解の努力

5.生産者と消費者とが提携を持続発展させるには相互の理解を深め、友情を厚くすることが肝要であり、そのためには双方のメンバーの各自が相接触する機会を多くしなければならない。

自主的な配送

6.運搬については原則として第三者に依頼することなく、生産者グループまたは消費者グループの手によって消費者グループの拠点まで運ぶことが望ましい。

会の民主的な運営

7.生産者、消費者ともそのグループ内においては、多数の者が少数のリーダーに依存しすぎることを戒め、できるだけ全員が責任を分担して民主的に運営するように努めなければならない。ただしメンバー個々の家庭事情をよく汲み取り、相互扶助的な配慮をすることが肝要である。

学習活動の重視

8.生産者および消費者の各グループは、グループ内の学習活動を重視し、単に安全食糧を提供、獲得するためだけのものに終わらしめないことが肝要である。

適正規模の保持

9.グループの人数が多かったり、地域が広くては以上の各項の実行が困難なので、グループ作りには、地域の広さとメンバー数を適正にとどめて、グループ数を増やし互いに連携するのが、望ましい。

理想に向かって漸進

10.生産者および消費者ともに、多くの場合、以上のような理想的な条件で発足することは困難であるので、現状は不十分な状態であっても、見込みある相手を選び発足後逐次相ともに前進向上するよう努力し続けることが肝要である。

(1978年11月25日、第4回全国有機農業大会で発表。ただし項見出しは後日追加)

2018-09-04 | Posted in Access, NewsNo Comments »