
再生型農業とは、低インプットで高収量、環境を再生しながら、持続可能に営農できる新しい栽培法。
炭素を貯留するため、Carbon farmingともいわれます。
①炭素の貯留
耕すと、好気性微生物の活性が高まり、土壌中の炭素が二酸化炭素として放出されてしまいます。
耕さないことで、炭素が空気中に放出されず、農地全体が巨大な炭素の貯留源となります。
②土壌の再生
炭素を貯留することで土壌の炭素量が増え、土壌肥沃度が高まるため、減肥が可能になります。
自然の土壌生成よりも圧倒的に速いスピードで、土壌が生成されます。
③気候変動対策
干ばつ、大雨に強くなり、大型で費用のかかる特別な設備投資をしなくても、異常気象にも耐性ができます。
これまで日本で不耕起栽培に取り組んできたのは、主に自然農を実践する小規模農家のみで、日本の平均的な規模である3ha 規模の農場での実例がありませんでした。
そのためSHO Farmでは、全国に先駆けて中規模(約3ha)の農場で、日本の風土に合った再生型農業の実例を研究してきました。
実践により、日本でも十分応用できる収益性の高い農法であると分かったことから、人間活動と環境再生が両立するための選択肢として、他の農家に普及していく必要性があると考えています。
2023年3月には「不耕起再生型農業実践報告会」を実施し、SHO Farmが不耕起栽培に転換してから生産や経済性にどんな変化があったのかを共有しました。
2025年12月には「SHO Farmオンラインファームツアー」を企画し、2023年の情報のアップデートと、SHO Farmでの冬野菜の栽培の様子をオンラインで見学しながら不耕起栽培の手法を公開しました。
今後も、農業者同士の質問や議論が生まれ、再生型農業の実践的な普及につながるきっかけとなるような報告会やイベントを企画し、農園が持っている情報や技術をオープンソースとし、共有していく必要があると考えています。
種子・肥料費や、諸材料費、農機具費などの高騰を鑑みると、価格高騰といった外部環境による影響を受けにくいため、レジリエンスが高い農法と言えます。
また、大型機械を必要としないため、初期投資を抑えたい新規就農者にもおすすめです。
●トラクターなしで3ha、どうやって除草しているの?
●どうやって播種するの?
●不耕起でうまくいく野菜とうまくいかない野菜は?
●不耕起再生型農業に切り替えた結果どうだった?
●野菜がうまくできるまで何年もかからないの?
●不耕起再生型農業の二年後、驚くべき土壌の変化
など、実践した農民しか知りえない、様々な実例と技術をすべて公開しました。
動画は無料公開に切り替わり、現在どなたでもYouTube上で自由に閲覧できるようになっています。
・本報告会開催にあたり、以下の団体の支援を受けております。(敬称略)
Patagonia 畑で考え学ぶサロン One drop cafe
・この報告会開催にあたり、キララ賞の副賞金の一部を利用しました。
Patagonia主催「リジェネラティブ・オーガニックカンファレンス2024」に実践者として登壇しました。
不耕起栽培への転換によって水はけがよくなり、土壌構造が改善した体験や、「機械ではなく人への投資」を通じた、環境再生型農業に従事する次世代の育成について共有しました。
「トラクターを使わない、3.4haの露地野菜の不耕起栽培・再生型農業を見てみたい」
「このような農法に関心はあるものの、なかなか他の農園に見学に行く機会を持つことは難しい」
そう感じている方も多いかと思い、SHO Farmでの冬野菜の栽培の様子をオンラインで見学する会を企画しました。
内容は農家向けの話となりますが、一般の方や家庭菜園をやっている方にもご覧いただきたい内容です。
お話しした内容
・ミックス緑肥の状況
・種蒔き機で発芽率アップのコツ
・良く出来た野菜とそうでない野菜
・不耕起栽培のニンジンや大根などの根菜の形
・雑草管理の状況
・夏野菜の状況
・畑に出られる放牧型の養鶏の現在地
・は種や植え付け前の表層刈払いの実際
・発芽を食べるダンゴムシ対策
・その他、設備のつくり、経営(売上・費用)
撮影をUPDATERさんにご協力いただきました。
現在は、UPDATERさんでアーカイブ動画を無料で配信しています(要会員登録)
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