Farm

公平な社会へ Pay it forward

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Pay it Forwardは、

農園から公平な社会を実現することをめざす

SHO Farmの新しい試みです。

ふつう、一本のにんじんは、誰にでも同じ価格で売られています。私たちの社会は、これを当然と考えてきました。

確かに、同じものを誰にでも同じ価格で売るのは平等です。しかし、生活に余裕がある人の100円と、そうではない人の100円は違います。

資本主義の社会では、必ず格差が生まれます。お金に余裕のある人だけが、地球環境にも人のからだにも良質な食を手にできる、または、そうした食を手にするために他の必要な出費を切り詰めなければいけない、という現状は、公平ではありません。

実は私たちは、農園を始めてすぐの頃、貧困状態を経験したことがあります。どんなに生活を切りつめても、低収入では限界がありました。いつも自分の行為にどれだけお金がかかるのかばかりを考えていると、目の前が灰色の世界に見えてきて、うまく笑うことすらできなかった時代がありました。

「お金に余裕がない」という状態がどれほど辛いものか、身に染みて理解したからこそ、極端な格差社会に強い問題意識を持っています。

◎SHO Farmコミュニティのなかで、再分配を行えないか

もし「今は生活に余裕があるから、100円のにんじんに120円払ってもいいよ」という人がいれば、その分「今は生活が苦しい」と感じている別の誰かが、80円で同じ良質なにんじんを手にすることができます。

SHO Farmコミュニティの希望者同士で、こうした再分配を行えないか。以前から温めてきた構想を、今年度、Pay it Forwardという名前でスタートすることにしました。

◎希望者を募集します

Pay it Forwardでは、SHO Farmの野菜ボックスを定期で購入するお客様の中から、

  • 毎回通常料金からマイナス500円で支払いたい方 *「麦コース」と呼びます。
  • それを補う基金として、ご自身の野菜ボックスの通常料金以外に、毎月500円(またはそれ以上)を寄付したい方  *「豆コース」と呼びます。

を募ります。もちろんこれまで通りの料金で野菜ボックスを継続いただくこともできます。麦コース及び豆コースの金額変更は都度可能ですのでお気軽にお申し出ください。 

「麦コース」を選ぶのに、特別な理由はいりません。こちらから理由をお聞きすることもありません。例えば、もしこのような状況に当てはまると感じたら「麦コース」を検討してみてください。
有機の野菜を購入するために、暮らしの他の出費を切り詰めている食費を抑えるために、工業型生産の野菜を選ぶことを検討したことがある複数のお子さんを育てているお子さんの習い事などを経済的事情から諦めている介護や介助、特別なケアが必要なご家族がいるご自身、またはご家族が、病気を療養している社会・環境のためのアクティビズムに従事するために、収入が限られている

例:「麦コース」▶︎3,000円の野菜ボックスを月に2回購入している方は、どちらも2,500円になります

例:「豆コース」▶︎3,000円の野菜ボックスを月に2回購入していて、毎月500円寄付いただける方は、1回目が寄付額を上乗せした3,500円、2回目は3,000円になります

*SHO Farmとお客様の間で信用が成り立たなければできない仕組みですので、個人情報を厳守し、野菜ボックスのお客様には毎年本プロジェクトの会計報告をしたいと思います。

*通常料金の野菜ボックスを希望する場合は、入力不要です。

*基金に寄せられる額の見通しによって、麦コースで受け入れる人数を調整します。

*麦コースのご希望人数が多い場合は、抽選(当選されなかった場合は順番待ち)とさせていただきます。

SHO Farmとしても新しい、全く見当がつかない社会実験です。

こんな取り組みがいろんなところで始まったら、きっといい社会になる。そのための社会への一石となるプロジェクトだと思っています。

皆様のご協力をどうぞよろしくお願いします。

SHO Farm 仲野晶子・仲野翔

2023-04-24 | Posted in FarmNo Comments »